『リアクション』と『茶々』の違い
11/21 2025
カテゴリー:対人・コミュニケーション編
ChatPTによるこの記事の3行要約
- リアクションは相手のロールを前に進める行為で、茶々はその流れを止めてしまう否定になりやすい。
- 「意味ある?」などの一言は、本人の意図に関係なく相手の温度を奪う。
- 大事なのは、まず受け止め、否定ではなく『提案』の形で返す姿勢を持つこと。
1. 「それ意味ある?」の一言が、場を壊す
あるPLが、こんなロールプレイをした。
「俺は、このNPCに花束を渡します。『あなたに、これを』って」
すると、別のPLがこう言った。
「え、花束? それ意味ある? 今そんなことしてる場合?」
その瞬間、場の空気が止まる。
花束を渡そうとしたPLは、言葉に詰まる。
「いや……なんとなく、このキャラならそうするかなって……」
これが、「茶々」だ。
本人は、「ツッコミ」のつもりかもしれない。
場を盛り上げようとしたのかもしれない。
でも、実際には、相手のロールプレイを止めている。
2. リアクションと茶々は、まったく違う
TRPGでは、他人のロールに反応することが大事だ。
誰かがセリフを言ったとき、黙って聞いているだけじゃなく、「うんうん」「そうだね」「なるほど」と相槌を打つ。
誰かが行動を宣言したとき、「おお、やるな!」「いい考えだ!」と反応する。
それが、リアクションだ。
リアクションは、相手のロールを「受け止める」行為だ。
相手の言葉や行動を肯定して、場を動かしていく。
でも、茶々は違う。
茶々は、相手のロールを「否定する」行為だ。
- 「それ意味ある?」
- 「え、そんなことする?」
- 「今それやる必要ある?」
こういう言葉は、相手のロールを止める。
相手の行動を否定して、場を停滞させる。
リアクションと茶々は、似ているようで、まったく違う。
3. 茶々を入れる人の心理
茶々を入れる人は、悪気がないことが多い。
- 「場を盛り上げたい」
- 「ツッコミを入れて、笑いを取りたい」
- 「冷静な意見を言いたい」
そんな気持ちで、つい言ってしまう。
でも、問題は、相手がそれを求めていないということだ。
花束を渡そうとしたPLは、「このキャラらしい行動をしたい」と思ってロールしている。
そこに、「それ意味ある?」と言われたら、ロールを否定されたように感じる。
そして、「やっぱりやめておこうかな……」と萎縮してしまう。
茶々を入れた本人は、「ちょっとツッコんだだけ」くらいの感覚かもしれない。
でも、受け取る側は、「自分のロールが否定された」と感じている。
その温度差が問題だ。
4. 茶々になる言葉、リアクションになる言葉
具体的に、どんな言葉が「茶々」で、どんな言葉が「リアクション」なのか。
一度見比べてみよう。
誰かが「このNPCに花束を渡します」と言ったとき。
茶々になる言葉
- 「え、花束? 意味ある?」
- 「今そんなことしてる場合じゃないでしょ」
- 「花束って、どこで手に入れたの?」
リアクションになる言葉
- 「おお、優しいな」
- 「花束喜んでくれるといいけどなぁこの子」
- 「いい交渉材料かもしれない」
誰かが「このドアを蹴破ります!」と言ったとき(GMは許可済)。
茶々になる言葉
- 「蹴破るの?普通に開けたら?」
- 「壊したら怒られるぞ?」
- 「力技すぎない?」
リアクションになる言葉
- 「っしゃやっちまえ!」
- 「壁薄そうな所狙っていこう!」
- 「2~3回やれば流石に壊れるっしょ」
違いが分かるだろうか。
茶々は、相手の行動を「否定」「疑問視」「制止」する。
リアクションは、相手の行動を「肯定」「称賛」「共感」する。
リアクションは、相手のロールを後押しする。 茶々は、止める。
5. 「でも、ツッコミ待ちのボケもあるよね?」
ここで、こんな疑問が浮かぶかもしれない。
「でも、PLが故意におかしなことをしたとき、ツッコんでほしいんじゃない?」
その通り。
誰かが明らかにボケたとき、それはツッコミ待ちだ。
- (戦闘中に)「一旦『ねむる』で回復しちゃおっかな」
- 「HO2と性交渉を行って、HO5を作ります!」
こういう明らかな「ボケ」に対しては、ツッコむのが正解だ。
- 「ポケモンかお前は!」
- 「やめろ見たくない見たくない!」
この場合、多少の否定が入っても問題ない。
なぜなら、PLがそれを望んでいるからだ。
ボケた側は、「ツッコんでほしい」と思っている。
だから、ツッコミという形の「否定」は、むしろ歓迎される。
ボケに対するツッコミは、茶々じゃない。リアクションだ。
ただし、ここで注意してほしいのは、やめさせるような強い否定はダメということだ。
ボケに対して、ツッコむのはいい。
でも、「それ、やめたら?」「それ、やる意味ある?」と止めるのは違う。
誰かが戦闘中に「一旦『ねむる』で回復しちゃおっかな」とボケたとする。
やって良いツッコミ
- 「ポケモンじゃないんだからさ」
- 「その後数ターンサンドバックじゃねーか」
- 「人間の寝る動作にそんな即効性ねーよ」
やるべきではない否定
- 「普通に意味ないからやめな?」
- 「今それやる必要ある?」
- 「真面目にやれよ」
前者は、ボケを「受け止めて」いる。
笑いながら、場を盛り上げている。
後者は、ボケを「止めよう」としている。
相手の行動を否定している。
ツッコミは、相手のボケを楽しむこと。
否定は、相手のボケを潰すこと。
この違いを、ちゃんと理解してほしい。
※これらは、相手のボケがスベってはいないかつ適度なボケ量な前提です。
世の中には『つまらないくせにボケまくる』という人種もおり、その場合は話が違ってきます。
いつかそういう人種についても語ろうと思います。
6. 「ボケ」と「真面目なロール」の見極め方
ここで難しいのが、「これ、ボケなのか? 真面目なロールなのか?」の見極めだ。
これには絶妙なラインがある。
「明らかに様子がおかしいこと」は、ボケ。
「一見普通だけど、疑問に思うこと」は、真面目なロール。
例えば、
- 「服を脱ぎます」
- 「居眠りを始めます」
- 「救急車より消防車の方がカッコいいだろぶっ〇すぞ!」
これらは、誰が見ても「様子がおかしい」。だから、ボケだ。ツッコんでいい。
でも、
- 「このNPCに花束を渡します」
- 「このドアを蹴破ります」
これらは、一見すると「変かも?」と思うかもしれないけど、真面目なロールだ。
PLは、キャラの行動として、ちゃんと意図を持ってやっている。
この見極めができないと、真面目なロールに「え、それ意味ある?」と茶々を入れてしまう。
迷ったら、まず肯定する。それが鉄則だ。
ボケなら、相手が「ツッコんでよ!」という空気を出してくる。
真面目なロールなら、相手は真剣な顔をしている。
その空気を読めば、見極められる。
7. 「でも、明らかにおかしな行動をしていたら、指摘すべきでは?」
それでもまだ、こんな疑問が残る。
- 「ボケでもなく、でも明らかにルール的におかしな行動をしていたら?」
- 「シナリオの流れに合っていない行動をしていたら?」
そういう場合は、指摘していい。ただし、言い方が大事だ。
例えば、誰かが「このドアを素手で壊します!」と言ったとき。ルールや流れ的に、それは難しい判定になるとする。
茶々になる言い方- 「素手で? 無理でしょ」
- 「それ、絶対失敗するよ」
- 「やめたら?」
適切な指摘の仕方
- 「素手だと難しそうだけど、何か道具使う?」
- 「判定、厳しくなりそうだね。どうする?」
- 「〇〇みたいな選択肢もあるけど、どっちがいい?」
前者は、相手の行動を否定している。
後者は、相手に選択肢を提示している。
指摘は、否定じゃなく、提案の形で伝える。
そうすれば、相手も「ああ、そうだな」と受け入れやすくなる。
そして何より、無理矢理やめさせようとしないこと。
「それ、やめたら?」という言葉は、相手の意思を否定している。
「それ、難しそうだけどどうする?」という言葉は、相手に選択肢を渡している。
最終的な判断は、行動を宣言した本人に委ねる。
それがリスペクトだ。
8. 茶々を入れる「タイミング」の問題
茶々が問題になるのは、タイミングも関係している。
相手がロールプレイをしている最中に、割り込んで茶々を入れる。それが、一番ダメだ。
「このNPCに、俺は──」 「え、待って、それ意味ある?」
この割り込みが、相手のロールを中断させる。
もし何か言いたいことがあるなら、相手のロールが終わるまで待つ。
「このNPCに、俺は花束を渡します。『あなたに、これを』って」
(ここで、相手のロールが終わる)
「…ええやん素敵やん」
このタイミングなら、茶々にならない。
相手のロールを遮らない。それが、最低限のマナーだ。
9. 自分が茶々を入れていないか、振り返る
ここまで読んで、「自分、茶々入れてるかも……」と思った人もいるかもしれない。
大丈夫。気づけたなら、直せる。
次のセッションから、こう意識してみてほしい。
「誰かがロールをしたとき、まず肯定する」
- 「おお、いいね」
- 「そういうの、好きだよ」
- 「なるほど、そう来たか」
まず肯定する。それだけで、茶々は減る。
そして、もし何か意見を言いたいときは、疑問形じゃなく提案形で言う。
「それ意味ある?」じゃなく、「これとか、効果ありそうじゃない?」
「そんなことする?」じゃなく、「これの方が流れ的に自然かも」
言葉を少し変えるだけで、茶々がリアクションに変わる。
10. リアクションが上手い人は、卓を盛り上げる
リアクションが上手い人は、卓全体を盛り上げる。
- 誰かがロールをしたとき、「おお!」と反応する。
- 誰かがセリフを言ったとき、「そうだよな」と共感する。
- 誰かが失敗したとき、「ドンマイ!」と励ます。
こういう人がいるだけで、卓の空気が明るくなる。
逆に、茶々ばかり入れる人がいると、卓の空気が重くなる。
- 「これ言ったら、また何か言われるかな……」
- 「やっぱり黙っておこう……」
他のPLが、萎縮してしまう。
リアクションは、相手を勇気づける。
茶々は、相手を萎縮させる。
どちらのPLになりたいか、考えてみてほしい。
最後に
TRPGは、みんなで物語を作る遊びだ。
誰かがロールをしたとき、それを否定するんじゃなく、受け止める。
「それ意味ある?」じゃなく、「いいね!」
「そんなことする?」じゃなく、「そう来たか!」
言葉を変えるだけで、卓の空気が変わる。
リアクションは、相手のロールを後押しする。
茶々は、相手のロールを止める。
どちらを選ぶかは、あなた次第だ。
でも、もしあなたが「楽しい卓」を作りたいなら、リアクションを選んでほしい。相手のロールを肯定して、場を盛り上げる。
それが、TRPGのコミュニケーションだ。
最終更新日:2025年11月21日

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