サムネイル

ChatPTによるこの記事の3行要約

  • リアクションは相手のロールを前に進める行為で、茶々はその流れを止めてしまう否定になりやすい。
  • 「意味ある?」などの一言は、本人の意図に関係なく相手の温度を奪う
  • 大事なのは、まず受け止め、否定ではなく『提案』の形で返す姿勢を持つこと。


1. 「それ意味ある?」の一言が、場を壊す

あるPLが、こんなロールプレイをした。

「俺は、このNPCに花束を渡します。『あなたに、これを』って」

すると、別のPLがこう言った。

「え、花束? それ意味ある? 今そんなことしてる場合?」

その瞬間、場の空気が止まる。

花束を渡そうとしたPLは、言葉に詰まる。
「いや……なんとなく、このキャラならそうするかなって……」

これが、「茶々」だ。

本人は、「ツッコミ」のつもりかもしれない。
場を盛り上げようとしたのかもしれない。

でも、実際には、相手のロールプレイを止めている。


2. リアクションと茶々は、まったく違う

TRPGでは、他人のロールに反応することが大事だ。

誰かがセリフを言ったとき、黙って聞いているだけじゃなく、「うんうん」「そうだね」「なるほど」と相槌を打つ。

誰かが行動を宣言したとき、「おお、やるな!」「いい考えだ!」と反応する。

それが、リアクションだ。

リアクションは、相手のロールを「受け止める」行為だ。
相手の言葉や行動を肯定して、場を動かしていく。

でも、茶々は違う。

茶々は、相手のロールを「否定する」行為だ。

こういう言葉は、相手のロールを止める。
相手の行動を否定して、場を停滞させる。

リアクションと茶々は、似ているようで、まったく違う。


3. 茶々を入れる人の心理

茶々を入れる人は、悪気がないことが多い。

そんな気持ちで、つい言ってしまう。

でも、問題は、相手がそれを求めていないということだ。

花束を渡そうとしたPLは、「このキャラらしい行動をしたい」と思ってロールしている。
そこに、「それ意味ある?」と言われたら、ロールを否定されたように感じる。
そして、「やっぱりやめておこうかな……」と萎縮してしまう。

茶々を入れた本人は、「ちょっとツッコんだだけ」くらいの感覚かもしれない。
でも、受け取る側は、「自分のロールが否定された」と感じている。

その温度差が問題だ。


4. 茶々になる言葉、リアクションになる言葉

具体的に、どんな言葉が「茶々」で、どんな言葉が「リアクション」なのか。
一度見比べてみよう。


誰かが「このNPCに花束を渡します」と言ったとき。


茶々になる言葉
リアクションになる言葉


誰かが「このドアを蹴破ります!」と言ったとき(GMは許可済)。


茶々になる言葉
リアクションになる言葉


違いが分かるだろうか。

茶々は、相手の行動を「否定」「疑問視」「制止」する。
リアクションは、相手の行動を「肯定」「称賛」「共感」する。

リアクションは、相手のロールを後押しする。 茶々は、止める。


5. 「でも、ツッコミ待ちのボケもあるよね?」

ここで、こんな疑問が浮かぶかもしれない。

「でも、PLが故意におかしなことをしたとき、ツッコんでほしいんじゃない?」

その通り。

誰かが明らかにボケたとき、それはツッコミ待ちだ。

こういう明らかな「ボケ」に対しては、ツッコむのが正解だ。

この場合、多少の否定が入っても問題ない。
なぜなら、PLがそれを望んでいるからだ。

ボケた側は、「ツッコんでほしい」と思っている。
だから、ツッコミという形の「否定」は、むしろ歓迎される。

ボケに対するツッコミは、茶々じゃない。リアクションだ。

ただし、ここで注意してほしいのは、やめさせるような強い否定はダメということだ。

ボケに対して、ツッコむのはいい。
でも、「それ、やめたら?」「それ、やる意味ある?」と止めるのは違う。


誰かが戦闘中に「一旦『ねむる』で回復しちゃおっかな」とボケたとする。


やって良いツッコミ
やるべきではない否定


前者は、ボケを「受け止めて」いる。
笑いながら、場を盛り上げている。

後者は、ボケを「止めよう」としている。
相手の行動を否定している。

ツッコミは、相手のボケを楽しむこと。
否定は、相手のボケを潰すこと。

この違いを、ちゃんと理解してほしい。

※これらは、相手のボケがスベってはいないかつ適度なボケ量な前提です。
世の中には『つまらないくせにボケまくる』という人種もおり、その場合は話が違ってきます。
いつかそういう人種についても語ろうと思います。


6. 「ボケ」と「真面目なロール」の見極め方

ここで難しいのが、「これ、ボケなのか? 真面目なロールなのか?」の見極めだ。

これには絶妙なラインがある。

「明らかに様子がおかしいこと」は、ボケ。
「一見普通だけど、疑問に思うこと」は、真面目なロール。

例えば、

これらは、誰が見ても「様子がおかしい」。だから、ボケだ。ツッコんでいい。

でも、

これらは、一見すると「変かも?」と思うかもしれないけど、真面目なロールだ。
PLは、キャラの行動として、ちゃんと意図を持ってやっている。

この見極めができないと、真面目なロールに「え、それ意味ある?」と茶々を入れてしまう。

迷ったら、まず肯定する。それが鉄則だ。

ボケなら、相手が「ツッコんでよ!」という空気を出してくる。
真面目なロールなら、相手は真剣な顔をしている。

その空気を読めば、見極められる。


7. 「でも、明らかにおかしな行動をしていたら、指摘すべきでは?」

それでもまだ、こんな疑問が残る。

そういう場合は、指摘していい。ただし、言い方が大事だ。

例えば、誰かが「このドアを素手で壊します!」と言ったとき。ルールや流れ的に、それは難しい判定になるとする。

茶々になる言い方
適切な指摘の仕方

前者は、相手の行動を否定している。
後者は、相手に選択肢を提示している。

指摘は、否定じゃなく、提案の形で伝える。

そうすれば、相手も「ああ、そうだな」と受け入れやすくなる。

そして何より、無理矢理やめさせようとしないこと。

「それ、やめたら?」という言葉は、相手の意思を否定している。
「それ、難しそうだけどどうする?」という言葉は、相手に選択肢を渡している。

最終的な判断は、行動を宣言した本人に委ねる。
それがリスペクトだ。


8. 茶々を入れる「タイミング」の問題

茶々が問題になるのは、タイミングも関係している。

相手がロールプレイをしている最中に、割り込んで茶々を入れる。それが、一番ダメだ。

「このNPCに、俺は──」 「え、待って、それ意味ある?」

この割り込みが、相手のロールを中断させる。

もし何か言いたいことがあるなら、相手のロールが終わるまで待つ。

「このNPCに、俺は花束を渡します。『あなたに、これを』って」
(ここで、相手のロールが終わる)
「…ええやん素敵やん」

このタイミングなら、茶々にならない。

相手のロールを遮らない。それが、最低限のマナーだ。


9. 自分が茶々を入れていないか、振り返る

ここまで読んで、「自分、茶々入れてるかも……」と思った人もいるかもしれない。

大丈夫。気づけたなら、直せる。

次のセッションから、こう意識してみてほしい。

「誰かがロールをしたとき、まず肯定する」

まず肯定する。それだけで、茶々は減る。

そして、もし何か意見を言いたいときは、疑問形じゃなく提案形で言う。

「それ意味ある?」じゃなく、「これとか、効果ありそうじゃない?」
「そんなことする?」じゃなく、「これの方が流れ的に自然かも」

言葉を少し変えるだけで、茶々がリアクションに変わる。


10. リアクションが上手い人は、卓を盛り上げる

リアクションが上手い人は、卓全体を盛り上げる。

こういう人がいるだけで、卓の空気が明るくなる。

逆に、茶々ばかり入れる人がいると、卓の空気が重くなる。

他のPLが、萎縮してしまう。

リアクションは、相手を勇気づける。
茶々は、相手を萎縮させる。

どちらのPLになりたいか、考えてみてほしい。


最後に

TRPGは、みんなで物語を作る遊びだ。

誰かがロールをしたとき、それを否定するんじゃなく、受け止める。

「それ意味ある?」じゃなく、「いいね!」
「そんなことする?」じゃなく、「そう来たか!」

言葉を変えるだけで、卓の空気が変わる。

リアクションは、相手のロールを後押しする。
茶々は、相手のロールを止める。

どちらを選ぶかは、あなた次第だ。

でも、もしあなたが「楽しい卓」を作りたいなら、リアクションを選んでほしい。

相手のロールを肯定して、場を盛り上げる。

それが、TRPGのコミュニケーションだ。



最終更新日:2025年11月21日