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ChatPTによるこの記事の3行要約

  • 漫画と違ってTRPGは『作者』が補助してくれないので、情報を出さないキャラは絡み口が消えて孤立しやすい
  • 謎は魅力ではなく、卓では関係性の入口を塞ぐ「壁」になりやすい
  • 『ミステリアス』にしたいなら、過去や目的を出し惜しみせず共有し、謎は設定ではなく物語の中で生むのが正解。


1. 「謎めいたキャラ」に憧れる気持ちは分かる

過去を語らない。
感情を表に出さない。
何を考えているか分からない。

そんな「謎めいたキャラクター」に、憧れを抱く人は多い。

漫画やアニメでは、そういうキャラがカッコよく見える。
クールで、ミステリアスで、物語が進むにつれて少しずつ明かされる過去に、読者は心を掴まれる。

だから、TRPGでも同じことをやりたくなる。

「このキャラの過去は、謎に包まれている」
「感情を表に出さない、クールな性格」
「他人に心を開かない、孤高の存在」

その気持ちは、分かる。

しかし、TRPGでそれをやると、ただの地獄だ。


2. 漫画のキャラと、TRPGのキャラは違う

漫画やアニメには、「作者」がいる。

謎めいたキャラがいても、作者が適切なタイミングで過去を明かしてくれる。
他のキャラが絡みやすいように、ちゃんと接点を用意してくれる。
物語の展開に合わせて、そのキャラが心を開く瞬間を演出してくれる。

つまり、物語の流れが保証されている

でも、TRPGには「脚本」がない。

あなたが情報を出さなければ、誰もあなたのキャラを理解できない。
あなたが心を開かなければ、誰もあなたのキャラに絡めない。
あなたが関係を築こうとしなければ、あなたのキャラは孤立する。

それだけの話だ。


3. 「謎が多いキャラ」が卓にもたらすもの

謎が多いキャラを作ると、まず起きるのは沈黙だ。

他のPLが話しかけてくる。

「ねえ、あなたはどう思う?」
「何か困ってることない?」
「過去に、こういうことってあった?」

でも、あなたは答えない。
答えられない。
だって、「このキャラは謎めいているから」。

最初のうちは、他のPLも頑張る。
別の角度から話しかけてくれる。
共通の話題を探してくれる。

でも、何度やっても壁にぶつかる。
そして、だんだん諦めていく。

「ああ、このキャラはそういうキャラなんだな」
「無理に絡まなくていいか」

結果、あなたのキャラは卓の隅に置き去りにされる。

次に起きるのは、GMの困惑だ。

GMは、セッション前にPCたちのキャラシを読む。
そこから物語の種を拾って、シナリオに絡ませようとする。

でも、あなたのキャラシには何も書いていない。

「過去:不明」
「目的:秘密」
「性格:無口」

GMは悩む。
「このキャラ、どう絡ませればいいんだろう……」

他のPCには、過去を使った因縁NPCを出せる。
他のPCには、目的に沿ったイベントを用意できる。

でも、あなたのキャラだけは、材料がない。

結果、あなたのキャラだけが、シナリオから浮いてしまう。

そして最後に起きるのは、あなた自身の孤立だ。

セッション中、あなたは気づく。
「あれ、なんか自分だけ会話に入れてない……?」

他のPCたちは、過去の話で盛り上がっている。
目的について語り合っている。
お互いの悩みを打ち明け合っている。

でも、あなたのキャラはそこに入れない。
だって、何も語っていないから。

「このキャラは感情を出さないから、ここで笑っちゃダメだな」
「このキャラは他人に興味がないから、話しかけちゃダメだな」
「このキャラは過去を語らないから、ここで何も言えないな」

そうやって、自分で自分の首を絞めていく。

そして最終的に、こう思う。

「なんか、このキャラ動かしづらいな……」
「なんか、セッション楽しくないな……」

当たり前だ。
あなたが、そういうキャラを作ったんだから。


4. 「謎」は、関係性の入口を塞ぐ

TRPGは、キャラクター同士の関わり合いで物語が生まれる。

だから、「関係を築くための入口」が必要だ。

過去の話。
趣味の話。
目的の話。
悩みの話。

そういう「情報」があるから、他のPLは絡める。

「ああ、このキャラはこういう過去があるんだ。じゃあ、こう声をかけてみよう」
「このキャラはこれが好きなんだ。じゃあ、その話題を振ってみよう」

情報は、関係性の入口だ。

でも、「謎」はその入口を塞ぐ。

「このキャラの過去は謎」
「このキャラの目的は秘密」
「このキャラの本心は分からない」

そう言われた瞬間、他のPLは絡めなくなる。

謎は、魅力じゃない。壁だ。


5. 「でも、徐々に明かしていけばいいでしょ?」

「でも、最初は謎にしておいて、徐々に明かしていけばいいでしょ?」

確かに、それができるなら理想的だ。

でも、現実はそう上手くいかない。

なぜなら、「明かすタイミング」を、あなた自身が作らなきゃいけないからだ。

漫画なら、作者が「ここで過去を明かす回」を用意してくれる。
でも、TRPGにはそんなものはない。

あなたが自分から、「ここで過去を語ろう」と決めて、自分から他のキャラに心を開いていかないといけない。

でも、「謎めいたキャラ」を作った人は、そのタイミングを逃しがちだ。

「いや、まだこのキャラは心を開かないだろうな」
「もう少し、関係が深まってからにしよう」

そうやって先延ばしにしているうちに、セッションが終わる。

結局、誰もあなたのキャラを理解しないまま、物語が終わる。

それって、意味ありましたか?


6. 「ミステリアス」と「不親切」の境界線

誤解しないでほしい。

「過去を全部ペラペラ喋れ」と言ってるわけじゃない。
「最初から全部明かせ」と言ってるわけでもない。

ミステリアスなキャラが悪いわけじゃない。

でも、ミステリアスと不親切は、紙一重だ。

ミステリアスなキャラは、「謎があるけど、絡める余地がある」キャラだ。


こういうキャラは、「謎めいている」けど「絡める」。

一方、不親切なキャラは、「謎しかない」キャラだ。


こういうキャラは、「謎めいている」を通り越して「関わりようがない」。

その境界線を、ちゃんと見極めてほしい。


7. 情報は「出し惜しみ」するものじゃない

TRPGにおいて、情報は「武器」だ。

でも、それは「隠しておくための武器」じゃない。
「関係を作るための武器」だ。

過去を語れば、誰かが共感してくれるかもしれない。
目的を明かせば、誰かが協力してくれるかもしれない。
悩みを打ち明けれ、誰かが励ましてくれるかもしれない。

情報を出すことで、関係が生まれる。
関係が生まれることで、物語が動く。

それが、TRPGだ。

情報を出し惜しみして「謎めいたキャラ」を演じ続けても、得られるのは孤立だけだ。


8. 「このキャラ、カッコいいでしょ?」は、独りよがり

厳しいことを言うけれど、「謎が多いキャラ」を作る人の多くはこう思っている。

「このキャラ、カッコいいでしょ?」

過去を語らない、クールな佇まい。
感情を表に出さない、孤高の存在。
誰にも心を開かない、ミステリアスな雰囲気。

確かに、あなたの頭の中ではカッコいいかもしれない。

でも、それは独りよがりだ。

TRPGは、あなた一人の舞台じゃない。

他のPLも、GMも、一緒に物語を作る仲間だ。

あなたが情報を出さなければ、誰もあなたのキャラの「カッコよさ」を理解できない。
あなたが関わろうとしなければ、誰もあなたのキャラと関係を築けない。

結果、あなたのキャラは「カッコいいキャラ」じゃなく、
「絡みづらいキャラ」として記憶される。

それって、本当にあなたが望んだことなんでしょうか?


9. 「関係を築くこと」が、キャラを輝かせる

キャラクターは、単体では輝かない。

他のキャラとの関わりの中で、初めて輝く。

過去を語ることで、誰かに理解される。
感情を見せることで、誰かに共感される。
心を開くことで、誰かと繋がる。

そういう瞬間があるから、キャラクターは魅力的になる。

「謎が多いキャラ」は、その瞬間を自分から捨てている。

情報を出さない。
関わろうとしない。
心を開かない。

そんなキャラが、どうやって輝くんでしょうか?


10. 謎は「あとから明かすもの」じゃなく、「最初から見せておくもの」

TRPGにおいて、謎は「あとから明かすもの」じゃない。
「最初から見せておくもの」だ。

過去があるなら、最初から共有しておけばいい。
目的があるなら、最初から明かしておけばいい。
悩みがあるなら、最初から打ち明けておけばいい。

そうすれば、他のPLはあなたのキャラに絡める。
GMは、あなたのキャラをシナリオに組み込める。
あなた自身も、キャラを動かしやすくなる。

「でも、それじゃあ謎がなくなるじゃないか」

違う。

情報を共有することと、謎を失うことは別だ。

過去を明かしても、「その過去にどう向き合うか」は謎のままだ。
目的を語っても、「それをどう達成するか」は謎のままだ。
悩みを打ち明けても、「それをどう乗り越えるか」は謎のままだ。

本当の謎は、「設定」じゃなく「物語」の中にある。

だから、情報は出していい。
むしろ、出さなきゃいけない。


最後に

「謎が多いキャラ」は、カッコよく見えるかもしれない。

でも、TRPGにおいては、ただの不親切だ。

情報を出さないことは、魅力じゃない。
関わりを拒むことは、クールじゃない。

それは、ただの壁だ。

TRPGは、関わり合いの中で物語が生まれる遊びだ。

だから、情報を出してほしい。
関係を築いてほしい。
心を開いてほしい。

そうすれば、あなたのキャラは本当に輝く。

謎めいたキャラを演じるのは、それからでも遅くない。


最終更新日:2025年12月8日