最初のセリフで、そのセッションの立ち位置が決まる
12/4 2025
カテゴリー:演出・美学・語り口編
ChatPTによるこの記事の3行要約
- 自己紹介の一言は、そのセッションでのキャラの役割と印象を決定づける。
- 何も考えずに喋ると、キャラではなくPLの緊張だけが前に出てしまう。
- 最初のセリフは準備していいし、関係性の入口を作るための重要な仕込みでもある。
1. 自己紹介シーンの、何気ない一言
セッションが始まる。
GMが、「では、自己紹介をお願いします」と言う。
あなたの番が来る。
「えっと……俺の名前は〇〇です。よろしくお願いします」
たった一言。
何気ない自己紹介。
でも、この瞬間、あなたの「立ち位置」が決まり始めている。
最初のセリフが、そのセッションでのあなたの役割を作る。
2. 「最初の発言」が、キャラの印象を作る
自己紹介のシーン。
あるPLは、こう言った。
「俺は〇〇。まあ、適当にやっていくぜ」
別のPLは、こう言った。
「私の名前は△△。皆さん、よろしくお願いします」
また別のPLは、こう言った。
「……俺は××だ。……以上」
同じ「自己紹介」でも、印象が全然違う。
「適当にやっていくぜ」と言ったPLは、ラフで気さくなキャラに見える。
「よろしくお願いします」と言ったPLは、真面目で丁寧なキャラに見える。
「……以上」と言ったPLは、無口でクールなキャラに見える。
最初の発言が、キャラの印象を決める。
そして、その印象がそのまま続いていく。
3. 第一印象は、覆すのが難しい
一度ついた印象は、なかなか覆らない。
最初に「適当にやっていくぜ」と言ったPLが、途中で真面目な発言をしても、「あれ、キャラ変わった?」と思われる。
最初に無口だったPLが、途中で急に饒舌になると、「どうしたんだ?」と違和感が生まれる。
もちろん、キャラが変化することは悪いことじゃない。
物語の中で、キャラが成長したり、心を開いたりするのは素晴らしいことだ。
でも、意図せず「印象が変わった」と思われるのはもったいない。
最初のセリフで作った印象が、そのセッションでの「立ち位置」になる。
だから、最初のセリフは、ちゃんと考えて言った方がいい。
4. 最初のセリフで、何を意識するか
では、最初のセリフで何を意識すればいいのか。
それは、「このキャラを、どう見せたいか」だ。
明るくて気さくなキャラにしたいなら、明るい挨拶をする。
「よろしく! 楽しくやろうぜ!」
真面目で誠実なキャラにしたいなら、丁寧な挨拶をする。
「初めまして。どうぞよろしくお願いします」
無口で寡黙なキャラにしたいなら、短い挨拶をする。
「……よろしく」
クールで余裕があるキャラにしたいなら、落ち着いた挨拶をする。
「俺の名前は〇〇だ。まあ、よろしく頼む」
最初のセリフで、キャラの「軸」を示す。
その軸があれば、そこから自然にキャラが動いていく。
5. 「何も考えずに喋る」と、立ち位置が定まらない
逆に、何も考えずに最初のセリフを言うと、立ち位置が定まらない。
「えっと……よろしくお願いします……あ、名前は〇〇です……はい……」
このセリフから、何が伝わるだろうか。
キャラの性格? 立ち位置? 役割?
何も伝わらない。
ただ「緊張している人」に見えるだけだ。
もちろん、緊張するのは仕方ない。
でも、緊張しているのは「PL」であって、「キャラ」ではないはずだ。
PLの緊張をキャラに乗せてしまうと、キャラの印象が曖昧になる。
だから、最初のセリフだけは、少し意識してほしい。
6. 最初のセリフは、「準備」していい
「でも、咄嗟にそんなこと考えられない……」
そう思う人もいるだろう。
大丈夫。
最初のセリフは、準備しておいてもいい。
セッションが始まる前に、「最初の挨拶、どう言おうかな」と考えておく。
キャラシを見ながら、「このキャラなら、どう挨拶するだろう」と想像する。
そして、簡単にメモしておく。
「よろしく! 楽しくやろうぜ!」
「初めまして。〇〇と申します」
「……俺は××だ」
それだけでいい。
準備しておけば、自己紹介のときにスムーズに言える。
そして、その一言が、そのセッションでのあなたの「軸」になる。
最初のセリフは、準備していい。むしろ、準備した方がいい。
7. 最初のセリフで、関係性の入口を作る
最初のセリフは、キャラの印象を作るだけじゃない。
他のPCとの関係性の入口も作る。
例えば、こんなふうに挨拶したとする。
「俺は〇〇。探偵だ。困ったことがあったら、言ってくれ」
この一言で、「困ったときに頼れる人」という立ち位置ができる。
他のPCは、「じゃあ、何かあったらお願いします」と言いやすくなる。
別の例。
「私は△△。料理が得意なの。よかったら、休憩のときにお茶でも淹れるわ」
この一言で、「場を和ませる人」という立ち位置ができる。
他のPCは、「ありがとう、楽しみにしてる」と返しやすくなる。
また別の例。
「……俺は××。……人と話すのは、得意じゃない」
この一言で、「無口だけど、悪気はない人」という立ち位置ができる。
他のPCは、「ああ、そういうキャラなんだな」と理解して、無理に話しかけようとしなくなる。
最初のセリフで、「この人はこういう人だ」という認識を作る。
それが、関係性の入口になる。
8. 最初のセリフは、「変えられる」
「最初のセリフで決まってしまうなら、失敗したらどうしよう……」
大丈夫。
最初のセリフは、変えられる。
もし、最初に「適当にやっていくぜ」と言ったけど、やっぱり真面目なキャラにしたいと思ったら、途中で変えていい。
「実は俺、こういうことになると真面目に考えちゃうんだよね」
こうやって、キャラの別の面を見せればいい。
最初のセリフは、「絶対に守らなきゃいけない設定」じゃない。
あくまで「スタート地点」だ。
そこから、キャラを動かしながら、少しずつ調整していけばいい。
完璧じゃなくていい。
まずは、最初のセリフを意識する。
それだけでいい。
9. 最初のセリフが、3時間後の物語を作る
セッションが終わったとき、こんなふうに思うことがある。
「今日、このキャラ良かったな」
「このキャラ、動かしやすかったな」
「他のPCとの関係、いい感じだったな」
その「良かった」は、実は最初のセリフから始まっている。
最初のセリフで作った印象が、キャラの軸になる。
その軸があるから、キャラが一貫して動く。
キャラが一貫しているから、他のPCとの関係が作りやすくなる。
最初のセリフが、3時間後の物語を作る。
だから、最初のセリフを、大事にしてほしい。
最後に
セッションが始まる瞬間。
自己紹介のとき。
何気なく発する、最初のセリフ。
それが、あなたのキャラの「立ち位置」を決める。
明るいキャラ、真面目なキャラ、無口なキャラ。
頼れるキャラ、優しいキャラ、クールなキャラ。
最初のセリフで、それを示す。
準備したっていい。
考えてもいい。
迷ったっていい。
でも、ちゃんと意識して、言ってみてほしい。
その一言が、その後の物語を作る。
最初のセリフを、大事にしよう。
最終更新日:2025年12月4日

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