サムネイル

1. 苦手なのは、誰にでもある

TRPGを始めたばかりの人に多い悩みのひとつが「ロールプレイが苦手」というもの。

……といった不安は、ほとんどのプレイヤーが通ってきた道です。
「自分だけできてない」と思うかもしれませんが、苦手なことは、恥じゃない。

実際、『能力が足りない』ことを理由に怒られたり、嫌がられたりすることは、ほとんどありません。
問題はそこではないのです。


2. 怒られるのは『できない』より、『やってない』とき

持久走を思い出してください。
足が遅くても、一生懸命に走っていればそこまで咎められません。

けれど、

そういうとき、人は不満を抱きます。

TRPGでも、これは同じです。

これらは、誰も責めません。
でも、

こういった姿勢は、他のPLやGMにも伝わってしまいます。

大事なのは「うまさ」ではなく、「誠実にやろうとしているかどうか」です。


3. 『熱心に見せる』ためのちょっとした工夫

ロールプレイが苦手でも、やる気を伝える方法はいくらでもあります。

◎ キャラの気持ちを口に出す(独り言でもOK)
「……こわ……」「どうしよう、逃げたい……」など、感情だけでも外に出せば『演じようとしている姿勢』が伝わります。

◎ 相手のセリフに少しでも反応する
「あっ、はい……」「うん」「えっ?」など、短くても良い。
返しがあるだけで、「この人、関わろうとしてくれてるな」と分かります。

◎ 話し方を『少しだけ』変えてみる
声を変える必要はありません。

……それだけで、「ロールプレイをしている感」は出ます。

そして何より、他人のロールプレイを見て、ちゃんとリアクションすること。

「その言い方、カッコいいな」「こいつ、そうくるか」と『感じてること』を、ほんの少し外に出すだけで空気は大きく変わります。

4. 伝えようとすることが大事

ロールプレイは、演技力を競う場ではありません。
『キャラとして、その場にいる』ための手段です。

でも、「このキャラで、ちゃんと関わろう」としている姿勢があれば、それだけで卓の空気はあたたかくなります。

そしてその姿勢は、GMにも、他のPLにもちゃんと届きます。


最後に

苦手であることは、マイナスではありません。
やる気を見せること、真面目に向き合うこと、楽しもうとすること。
それが何より大切で、誰もが評価してくれるポイントです。

だから、自信がなくても堂々としていてください。
「ロールプレイが得意じゃないから」と遠慮する必要はありません。

やろうとしている人は、ちゃんと『共演者』です。
その姿勢は、間違いなく物語に影響を与えます。
そしていずれ、「苦手」だったものが、自然と「楽しい」になっていくはずです。


最終更新日:2025年7月26日