『ロールプレイが苦手』は、『やる気』で超えられる
7/14 2025
カテゴリー:プレイ姿勢・在り方編

1. 苦手なのは、誰にでもある
TRPGを始めたばかりの人に多い悩みのひとつが「ロールプレイが苦手」というもの。
- 上手く喋れない
- 何を言っていいかわからない
- キャラになりきるのが恥ずかしい
……といった不安は、ほとんどのプレイヤーが通ってきた道です。
「自分だけできてない」と思うかもしれませんが、苦手なことは、恥じゃない。
実際、『能力が足りない』ことを理由に怒られたり、嫌がられたりすることは、ほとんどありません。
問題はそこではないのです。
2. 怒られるのは『できない』より、『やってない』とき
持久走を思い出してください。
足が遅くても、一生懸命に走っていればそこまで咎められません。
けれど、
- 明らかにサボっている
- ふざけている
- やる気がなさそうに見える
そういうとき、人は不満を抱きます。
TRPGでも、これは同じです。
- ロールプレイがうまくない
- 表現がたどたどしい
- 言葉に詰まってしまう
これらは、誰も責めません。
でも、
- 明らかに雑に演じている
- 周囲との会話を適当に流している
- 「恥ずかしいから」と言って、ずっと黙っている
こういった姿勢は、他のPLやGMにも伝わってしまいます。
大事なのは「うまさ」ではなく、「誠実にやろうとしているかどうか」です。
3. 『熱心に見せる』ためのちょっとした工夫
ロールプレイが苦手でも、やる気を伝える方法はいくらでもあります。
◎ キャラの気持ちを口に出す(独り言でもOK)
「……こわ……」「どうしよう、逃げたい……」など、感情だけでも外に出せば『演じようとしている姿勢』が伝わります。
◎ 相手のセリフに少しでも反応する
「あっ、はい……」「うん」「えっ?」など、短くても良い。
返しがあるだけで、「この人、関わろうとしてくれてるな」と分かります。
◎ 話し方を『少しだけ』変えてみる
声を変える必要はありません。
- 少しだけ口調を砕く
- 語尾をキャラっぽくする
- ゆっくり話すようにする
……それだけで、「ロールプレイをしている感」は出ます。
そして何より、他人のロールプレイを見て、ちゃんとリアクションすること。
「その言い方、カッコいいな」「こいつ、そうくるか」と『感じてること』を、ほんの少し外に出すだけで空気は大きく変わります。
4. 伝えようとすることが大事
ロールプレイは、演技力を競う場ではありません。
『キャラとして、その場にいる』ための手段です。
- 上手く喋れなくてもいい
- 緊張して言葉が詰まってもいい
- 噛んでも、噛みまくっても大丈夫
でも、「このキャラで、ちゃんと関わろう」としている姿勢があれば、それだけで卓の空気はあたたかくなります。
そしてその姿勢は、GMにも、他のPLにもちゃんと届きます。
最後に
苦手であることは、マイナスではありません。
やる気を見せること、真面目に向き合うこと、楽しもうとすること。
それが何より大切で、誰もが評価してくれるポイントです。
だから、自信がなくても堂々としていてください。
「ロールプレイが得意じゃないから」と遠慮する必要はありません。
やろうとしている人は、ちゃんと『共演者』です。
その姿勢は、間違いなく物語に影響を与えます。
そしていずれ、「苦手」だったものが、自然と「楽しい」になっていくはずです。
最終更新日:2025年7月26日