サムネイル

1. 一般人ロールを貫くと、話が進まなくなることがある

CoCの探索者って、たしかに設定上は『一般人』だ。
警察官でも記者でも教授でも、基本的には『神話的存在を知らない人間』

だから、時々見かける。

たしかに、『リアルっぽさ』はある。
でもその「リアルさ」、物語を止めてしまうリアルさじゃないだろうか?

セッション中ずっと、『怖いので逃げます』『信じられないのでスルーします』と言い続ける探索者に、誰がついていきたいと思うだろうか?


2. 『キャラを守る』と『卓の流れに乗る』は両立できる

『うちの子はそういうのやらない』って言いたくなる気持ち、すごくわかる。
愛着があるキャラだし、矛盾する行動をさせたくない。設定がブレたくない。

でも、ここで考えてほしい。

それが考えられる人は、もう一歩上手いプレイヤー

たとえば…

『説得されて変わる』ロールはとても美しい。
それを演じられる人は、キャラに深みを与えることができる。


3. TRPGは自由なゲーム、でも『GMに従う』のが前提

『TRPGは自由な遊びです』
これはよく聞く言葉だし、間違ってない。

でもそれ、『参加者全員が同じ物語を進める』
という前提
のうえに成り立つ自由であることを、忘れてはいけない。

こういう姿勢が続くと、物語のエンジンは止まってしまう

自由とは、「何をしてもいい」ことではなく、「空気を読みながら選べる」こと。

だからこそ、『物語のために、自分をちょっと動かしてみる』勇気が必要なんです。


4. 『キャラのこだわり』は、柔軟性があってこそ『美徳』になる

『こだわり』があるのは、素晴らしいことだ。

でも、それが卓の進行や共演者とのやり取りを阻害してしまうとしたら──

それはもう『こだわり』ではなく、『融通の効かない人』になってしまう。

そしてやっかいなことに、そういう人ほど自分のことをこう思ってる。

でも、『リアルっぽさ』を重視するあまり、
誰とも物語を共有できないなら、それはもはや『一人芝居』
だ。


最後に

探索者は『一般人』かもしれない。
でも、『一般人としての葛藤を描きながら、物語に参加できる存在』だと思う。

ただ怖がるだけなら、逃げるだけなら、プレイヤーがいる意味はない。
『それでも動く理由』を考え、演じ、見せることが、プレイヤーの仕事。

だからこそ、『一般人ロール』を言い訳にしないでほしい。

ちゃんと演じた上で、物語を進められるプレイヤーは、間違いなく『信頼される共演者』になる。

TRPGは、あくまで『共演』なのだから。



最終更新日:2025年7月19日