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1. TRPGは、承認欲求のガソリンスタンドである

TRPGは、承認欲求を満たすのに都合が良すぎる。

これら全部が、ドバドバ脳に流れ込む承認の麻薬だ。

しかもSNSみたいに反応を待たずとも、その場で、目の前で、濃厚なリアクションが返ってくる。

それに慣れるのは簡単だ。
そして抜け出すのは、めちゃくちゃ難しい。


2. 日常生活よりも『満たされてしまう』

考えてみてほしい。

日常で、あなたの言葉に誰かが真剣に耳を傾けてくれる時間って、どれくらいある?
あなたのアイデアに対して、その場で称賛と笑いと拍手が返ってくる瞬間なんて、どれくらいある?

TRPGでは、それが『当たり前のように』起こる。

つまり、TRPGは「現実よりもずっと、自分が特別になれる場所」だ。

それを一度味わってしまったら、「普通の生活」なんて色あせて見えるのも仕方ない。


3. でも、それに『慣れた瞬間』から、壊れ始める

最初はただ楽しかったはずなのに、だんだんと、変わっていく。

それはもう物語じゃなくて、『評価の場』としてTRPGを見てるということだ。

そして気づけば、『褒められること』が目的になっている。


4. 承認欲求に溺れたPLは、見てられない

ここまで来ると、もう手遅れだ。

個人の自由だろといわれればそれまでだが、マジでやめとけ。デジタルタトゥーになるぞ。

TRPGは『推し活』でも『舞台』でもない。
複数人で行う遊びだ。


5. 「努力も実力もないのに、褒められたい」──それが一番ダサい

承認欲求が強いのは別にそこまで悪くない。

でも、

そんな人間に、承認が与えられる理由なんて、どこにもない。

承認は、『結果』として得られるものだ。
最初からそれ目的で卓に座ってはいけない。

努力もせず、実力もなく、それで「褒められないのはつらい」と言うのなら…
その人はTRPGの世界から一度離れた方がいい。


6. 本当に上手い人は、褒められようとしない

皮肉な話だが、本当に『うまい』ロールプレイをする人って、たいてい「誰かに褒めてもらおう」なんて思ってない。

それが自然にできる人に、結果として拍手や称賛が集まる。

逆に、「俺を見てくれ!」ってやってる人ほど、だいたい寒い。


最後に

TRPGは楽しい。褒められたら嬉しい。
その時は素直に喜べばいい。

でも、それを当然と思った瞬間、全部が崩れる。

承認欲求は、燃料にもなるけど、爆薬にもなる。
使い方を間違えれば、卓を壊し、人を傷つけ、自分も空っぽになる。

だからせめて、

それが、気持ちよく遊び続けるための最低限のマナーだ。


最終更新日:2025年8月4日