地雷・脳死・人権…ネットスラングの違和感
12/2 2025
カテゴリー:その他・個人のこと/語りの間
ChatPTによるこの記事の3行要約
- 何気なく使われるネットスラングには、本来は重く、誰かの痛みと結びついた意味が含まれている場合がある。
- 内輪では通じても、公共の場では無意識に誰かを傷つけたり、争いの火種になりやすい。
- 言葉を少し言い換えるだけで、自分を守り、不要な摩擦を避けることができる。
1. 「これ、地雷です」
SNSで、こんな投稿を見かける。
「このカップリング、地雷なんだよね」
「脳死でガチャ回した」
「このキャラいないと人権ないわ」
こういう言葉を、何気なく使っている人は多い。
でも、ちょっと待ってほしい。
この言葉の使い方、なんだか違和感がないだろうか。
2. ネットスラングとしての意味
これらの言葉は、ネットスラングとして完全に定着している。本来の意味とは違う使われ方をしている。
「地雷」(ネットスラング)
苦手な表現、避けたいもの。
「このシチュエーション、地雷」など。
「脳死」(ネットスラング)
何も考えずに行動すること。
「脳死で周回する」など。
「人権」(ネットスラング)
ゲームで必須とされるキャラやアイテム。
「このキャラいないと人権ない」など。
こうやって並べると、確かに意味は通じる。
みんな使っているし、通じるから問題ない。
そう思っていた。
でも、ある日ふと、本来の意味を思い出した。
「地雷」
踏めば手足を吹き飛ばし、命を奪う兵器。
戦争が終わった後も土地に残り続け、何十年も人々を脅かし続けるもの。
「脳死」
脳の機能が完全に停止し、二度と回復しない状態。
医学的な死の判定基準の一つ。
「人権」
生まれながらにして人間が持つ、誰にも奪われてはならない権利。
歴史の中で多くの人が争い犠牲になり、勝ち取ってきたもの。
こうして並べてみると、気づく。
「苦手なもの」を表現するのに、兵器を使っている。
「何も考えない」を表現するのに、医学的な死を使っている。
「必須アイテム」を表現するのに、人間の尊厳を使っている。
よく考えてみたら、あまりにも不謹慎だ。
3. ネットスラングとしての「性癖」
もう一つ、よく見かけるのが「性癖」という言葉だ。
「眼鏡キャラが私の性癖」
「制服の袖まくり、性癖に刺さる」
「性癖」(ネットスラング)
好みの傾向、特に性的な嗜好。
「これ、性癖」など。
本来の意味として、「セックスに関する癖や嗜好」という意味で使われることが圧倒的に多い。
でも、辞書を引いてみると、全然違う意味が載っている。
本来の「性癖」
その人の思考や心理における、生まれつきの志向や傾き全般のこと。
性格や気質と近い概念。
つまり、性的な意味に限らず、「その人の根本的な性質や傾向」全般を指す言葉だった。
「彼は几帳面な性癖がある」
こういう使い方が、本来は正しい。
でも今では、「眼鏡が好き」という程度の嗜好を「性癖」と呼んでいる。
こちらは不謹慎というより、本来の意味とあまりにもかけ離れているという点で興味深い。
言葉は変わっていくものだから、これに関しては悪いとは言えない。
でも、本来の意味を知っておくのも大事だと思う。
4. 私も、使っていた
正直に言うと、私自身もこれらの言葉を、過去に普通に使っていた。
「NTRは地雷です」
「脳死でレベリングしとこ」
「人権キャラキター!」
何も考えず、ネットスラングとして当たり前のように使っていた。周りもみんな使っていたし、通じるし、便利だった。
友人同士で「死ね!」とか「ぶっ殺す」とか言い合うのと同じで、仲のいい友人同士の閉鎖された空間でのなれ合いなら、まあ別にという所もあると思う。
でも、ある時ふと気づいた。
SNSとかの公共の場で使ってたら、どう見えるんだろう?
- 「地雷」と聞いて、本当に地雷の被害に遭った人がいたら。
- 「脳死」と聞いて、家族が脳死状態になった人がいたら。
- 「人権」と聞いて、人権のために戦ってきた人がいたら。
そう考えたら、ちょっと気をつけた方がいいかもしれないと思った。
5. 「気にしすぎじゃない?」
こう思った人もいるだろう。
「気にしすぎじゃない?」
「みんな使ってるじゃん」
「そんなの気にしてたら何も言えない」
その気持ちも、分かる。
でも、自衛にこしたことはない。
無駄な争いは、しない方がいい。
誰かを不快にさせる必要も、ない。
もちろん、友人同士の内輪なら、ある程度は許容範囲だと思う。
でも、公共の場、特にSNSなんかでは、自衛しすぎるくらいでちょうどいい。
6. 普段から使っている人は、ちょっと気をつけよう
友人同士の会話ならまだしも、普段から普通に使っている人は、ちょっと気をつけてほしい。
なぜなら、癖になっているからだ。
普段から「地雷」「脳死」「人権」と言っていると、いつの間にか公共の場でも使ってしまう。SNSでも、無意識に使ってしまう。
そして、誰かに指摘される。あるいは、誰かを不快にさせる。
それは、避けられる問題だ。
だから、少しずつでいいから、言い換えてみてほしい。
- 「地雷」→「苦手」「NG」
- 「脳死」→「何も考えず」「惰性で」
- 「人権」→「必須」「ないと厳しい」
- 「性癖」→「好み」「フェチ」
これだけで、不要な誤解を避けられる。
最後に
言葉は、軽く使えば軽くなる。
ネットスラングとして定着した言葉でも、本来の意味は重い。
「地雷」「脳死」「人権」「性癖」
これらの言葉を、何気なく使っていないだろうか。
友人同士なら、まだいい。
でも、公共の場では、少しだけ気をつけてほしい。
無駄な争いを避けるため。誰かを不快にさせないため。
自衛しすぎるくらいで、ちょうどいい。
言葉を選ぶことは、自分を守ることでもある。
最終更新日:2025年12月2日

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