1. 自分たちの物語を、“外側から”見てみる
TRPGのセッションは、プレイしているときは“中にいる”感覚になる。キャラクターとして世界を歩き、事件に巻き込まれ、感情を揺さぶられながら物語を進めていく。
でも、一歩引いて視聴者になってみると、まったく違う景色が見えてくる。それができるのが──「卓録画」だ。
録画を見返すことで、
・自分がどんな風に喋っていたのか
・誰がどんなリアクションをしていたのか
・キャラ同士の距離感や空気感はどうだったのか
といったことが、第三者目線で冷静に見えてくる。
これ、やってみると本当に面白い。
2. 最初は「自分の声」で死にかける
ただ、最初は全員ここを通る。「自分の声、気持ち悪すぎない……?」
声・話し方・間の取り方・クセ──全部が気になって仕方ない。
でもそれは“見えていなかっただけ”の成長ポイントだ。録画を見ることで、“自分が無意識にやってた癖”に気づける。最初は恥ずかしくても、だんだん「次はこうしてみよう」と思えるようになる。
3. 自分も物語の一部だったことが、実感できる
プレイ中は「この場をどう乗り切るか」で精一杯。周囲のセリフも自分の発言もあっという間に流れていってしまう。
でも録画なら、“もう一度ゆっくり追体験”できる。
「あのセリフ、あの反応、こんなに深かったんだ」
「NPCの演技、すごかったな」
「自分のキャラ、ちゃんと生きてたかもしれない」
──そんなふうに、自分も確かに物語の一部だったことが、胸に落ちてくる。
4. 他人のロールプレイは、後からの方が響くこともある
録画を見ると、「卓中では気づかなかった誰かのすごさ」に出会える。
何気ないセリフの感情、黙って支えてくれた動き、空気を読む間合い──
そうしたものが、視聴者としてようやく受け取れる。
これは本当に学びになるし、仲間へのリスペクトも深まる。
● 最後に
卓録画はちょっと怖い。でも、すごく面白い。
自分の声に戸惑い、癖に赤面し、「もっとこうできたな……」と反省するかもしれない。
でも、だからこそ次はもっと楽しくなる。
・ロールプレイの癖に気づける
・空気の流れが見えてくる
・仲間の凄さに気づける
・自分も物語にいたことが実感できる
──それが、卓録画という“もうひとつの視点”がくれるもの。
もし機会があれば、ぜひ一度やってみてほしい。
そこには、あなたのTRPG人生を深めてくれるヒントが、たくさん詰まっている。
最終更新日:2025年5月8日