卓録画をしてみる
5/8 2025
カテゴリー:セッション外のふるまい・準備編

1. 自分たちの物語を、『外側から』見てみる
TRPGのセッションは、プレイしているときは『中にいる』感覚になる。
キャラクターとして世界を歩き、事件に巻き込まれ、感情を揺さぶられながら物語を進めていく。
でも、一歩引いて視聴者になってみると、まったく違う景色が見えてくる。
それができるのが──「卓録画」だ。
録画を見返すことで、
- 自分がどんな風に喋っていたのか
- 誰がどんなリアクションをしていたのか
- キャラ同士の距離感や空気感はどうだったのか
といったことが、第三者目線で冷静に見えてくる。
これ、やってみるとなかなかに面白い。
2. 最初は「自分の声」で悶絶する
ただ、最初は全員ここを通る。
「自分の声、気持ち悪すぎない……?」
声・話し方・間の取り方・クセ──
全部が気になって仕方ない。
でもそれは『見えていなかっただけ』の成長ポイントだ。
録画を見ることで、『自分が無意識にやってた癖』に気づける。
最初は恥ずかしくても、だんだん「次はこうしてみよう」と思えるようになる。
3. 自分も物語の一部だったことが、実感できる
プレイ中は「この場をどう乗り切るか」で精一杯。
周囲のセリフも自分の発言もあっという間に流れていってしまう。
でも録画なら、『もう一度ゆっくり追体験』できる。
- 「あのセリフ、あの反応、こんなに深かったんだ」
- 「NPCの演技、すごかったな」
- 「自分のキャラ、ちゃんと生きてたかもしれない」
そんなふうに、自分も確かに物語の一部だったことが、胸に落ちてくる。
4. 他人のロールプレイは、後からの方が響くこともある
録画を見ると、「卓中では気づかなかった誰かのすごさ」に出会える。
- 何気ないセリフの感情
- 黙って支えてくれた動き
- 空気を読む間合い
これは本当に学びになるし、仲間へのリスペクトも深まる。
最後に
卓録画はちょっと怖い。でも、すごく面白い。
自分の声に戸惑い、癖に赤面し、「もっとこうできたな……」と反省するかもしれない。
でも、だからこそ次はもっと楽しくなる。
- ロールプレイの癖に気づける
- 空気の流れが見えてくる
- 仲間の凄さに気づける
- 自分も物語にいたことが実感できる
それが、卓録画という『もうひとつの視点』がくれるもの。
もし機会があれば、ぜひ一度やってみてほしい。
そこには、あなたのTRPG人生を深めてくれるヒントが、たくさん詰まっている。
最終更新日:2025年5月8日