TRPGで泣いたこと、ある?
4/29 2025
カテゴリー:感情・没入・体験論編

1. 私は、TRPGでよく泣く
TRPGを遊んでいると、たまに聞かれる。
「TRPGで泣いたこと、ある?」って。
そのたびに、「何十回もある」と笑って答える。
私はもともと涙もろい。
映画でも、小説でも、ドラマでも、すぐに涙腺がゆるむタイプだ。
一瞬脱線するが、カテゴリ別私が一番泣いた作品は以下です。オススメです。
- 映画:君の膵臓を食べたい
- アニメ:ヴァイオレット・エヴァーガーデン(同率でCLANNAD)
- ドラマ:1リットルの涙
- 小説:八日目の蝉
- 漫画:夏目友人帳
- ゲーム:UNDERTALE
だから当然、TRPG中にもよく泣く。
- 仲間との別れ
- 取り返しのつかない選択
- 最後に届いたひとこと
- 何気ない日常のあたたかさ
そんな一場面に、気づいたら、ぐっときている。
しかも、PLのときだけじゃない。
GMをしていて泣いたことも、何度もある。
NPCを通して言葉をかけながら、プレイヤーたちの想いを受け取りながら、物語の流れに、自然と涙がこぼれてしまうことだってある。
2. 泣くことは、恥ずかしいことじゃない
もしかすると、「TRPG中に泣くなんて恥ずかしい」と思っている人もいるかもしれない。
でも、私ははっきりと言いたい。
泣くことは、ぜんぜん恥ずかしいことじゃない。
映画を観て泣くことがあるように、小説を読んで涙することがあるように、TRPGだって、ひとつの『物語体験』だ。
感情が動いた結果、自然に涙が出るなら…
それは、「ちゃんとその物語と向き合った」という証拠だ。
むしろ、泣けるくらい本気で遊んだセッションって、きっと、ずっと心に残る。
3. 涙が教えてくれる、『物語の温度』
不思議なことに、TRPGで流した涙は、シナリオの結末だけじゃなくて、その場にいた人たちの『温度』を思い出させてくれる。
- あのとき、誰かがかけてくれた言葉
- 静かに隣に立ってくれたキャラ
- 一緒に笑って泣いてくれた仲間たち
そういう全部が、「楽しかった」とか「感動した」っていう簡単な言葉以上に、ちゃんと自分の中に残っていく。
TRPGの魅力は、「作り物っぽいけど、本当に心を動かす瞬間がある」ところだと思う。
そのときに流れる涙は、嘘じゃない。
4. だから、泣いていい。泣かなくてもいい。
もちろん、TRPGで泣くことを強制するつもりはない。
誰だって感情の動き方は違うし、泣く泣かないで、その人のプレイが測られるものでもない。
でも、もし感情があふれて、涙が出そうになったら。
無理に我慢しなくていい。
泣いたっていい。
それだけ、本気で遊んでたってことだから。
そして、もし誰かがセッション中に泣いていたら。
静かに温かく、その瞬間を大事にしてあげてほしい。
物語の中で誰かが本気で泣いてるって、それだけで奇跡みたいな時間だから。
最後に
TRPGは、遊びだ。
でも、ただの遊び以上に、心を揺らすものでもある。
だから、泣いてもいい。
泣かなくてもいい。
どちらにしても、あなたがそこにいて、物語を一緒に歩いたことに変わりはない。
そしていつか、ふとした瞬間に、あのセッションを思い出して、ちょっとだけ胸が熱くなるなら──
それは、あなたが本当にTRPGを『生きた』証だ。
最終更新日:2025年7月30日