1. 「好きなはずなのに、ちょっとしんどい」瞬間がある
TRPGが大好きだ。
初めて遊んだあのセッションの興奮も、
仲間と笑い転げた夜も、
感情をむき出しにしたクライマックスも、
どれも何年経っても、忘れられない。
でも、だからこそ──
ふとした瞬間に、心が離れそうになる。
- プレイの流れがマンネリに感じる
- キャラメイクが義務のように思えてくる
- 新しいシナリオも、どこか「見たことあるような」展開に思えてしまう
- 心から「楽しかった」と言えるセッションが減った気がする
「飽きたくなんかないのに、ちょっとしんどい」
そんな気持ちになったことがある人は、
きっとあなただけじゃない。
2. 飽きることは、悪いことじゃない
まず伝えたいのは、
「飽き」は、情熱の反対語じゃないということ。
本当に好きだからこそ、
やり尽くした気がしてしまう。
もっと面白くしたいからこそ、
現状に物足りなさを覚える。
だから、「TRPGに飽きそう」と思ったときは、
「自分が成長してる証拠だ」と思ってもいい。
それは、
“やりたくない”ではなく、
“もっと面白くしたい”という心のサインだ。
3. 飽きないために、少しだけ視点を変えてみる
TRPGに飽きそうなとき、
ぼくは「ほんのちょっと視点をズラす」ようにしている。
たとえば──
- 普段と違うシステムを触ってみる(ルールの違いが発想の違いを生む)
- キャラメイクを“逆張り”でやってみる(あえて得意じゃないタイプに挑戦)
- いつもより“ゆっくり”ロールプレイする(感情をじっくり描いてみる)
- 「どう目立つか」じゃなく「誰を支えるか」を考えて動く(自分の立ち位置が変わるだけで、物語の景色は変わる)
- “やる側”じゃなく“見る側”にまわる(リプレイ動画や参加型配信で新鮮な発見)
こういう「自分で自分を少し飽きさせない工夫」は、
小さいけれど、じわじわ効いてくる。
4. 「またTRPGがしたい」と思える日を信じて
そして何より大切なのは、
“少し離れる勇気”を持つこと。
- 無理に続けない
- 義務感で卓に入らない
- 「今日はいいや」と思えるときは、それでいい
TRPGは、逃げていかない。
あなたがまた遊びたくなったとき、
ちゃんとそこにある。
だから、焦らなくていい。
しんどいときは、あがかなくてもいい。
でももし、
それでもTRPGを好きでいたいと思うなら──
ほんの少しだけ、
遊び方を変えてみる。
考え方をずらしてみる。
今までとは違う角度から、物語を眺めてみる。
それが、
あなたの「TRPGとの付き合い方」を、
もっと長く、もっと穏やかにしてくれる。
● 最後に
TRPGを長く遊んでいると、
きっとどこかで「飽き」と出会う。
でもそれは、
“好きだった証拠”であり、
“これからも好きでいたい気持ち”の裏返しでもある。
だから、無理に燃え続けなくていい。
少しずつ形を変えながら、
「TRPGが好きでいる自分」を続けていけたら、それでいい。
あがきながらでも、揺れながらでも、
また「楽しい」と思える瞬間に出会えることを信じて。
最終更新日:2025年4月29日