1. 声は、“ボイスセッションにおける顔”になる
ボイスセッションにおいて、
プレイヤーの第一印象や空気感を決めるのは、ほぼ声だけだ。
- 顔も見えない
- 服装も分からない
- 身振りもない
そんな環境では、話し方・声のトーン・間の取り方……
それらがすべて、「この人ってどんな人なんだろう」の判断材料になる。
つまり、現実で言う「見た目の印象」や「清潔感」みたいなものが、すべて“声”に集約されているのだ。
2. 「声を褒められる」は、すごくちゃんとした好意表現
ありがたいことに、TRPGを遊んでいると、
- 「声、いいですね」
- 「聞きやすい喋り方で安心します」
- 「その声で言われると感情が伝わる」
──そう言ってもらえることがある。
これ、かなり真剣な好意だと思った方がいい。
なぜなら、
ボイスセッションでは“声こそがあなたそのもの”に感じられるから。
それを褒めるということは、
あなたが場にいてくれることで、安心したり、物語に入り込めたりしている人がいるということだ。
3. 褒められたら、素直に受け取ろう
ここで大事なのが、
「いやいやそんな……」「変な声ですよ」と謙遜しすぎないこと。
もちろん、否定するつもりじゃなくても、
“褒めてくれた相手の感覚”まで否定してしまうことがある。
- 「そんなことないですよ」→(聞き手)「じゃあ自分の耳がおかしいのか……?」
- 「自分の声好きじゃなくて」→(聞き手)「じゃあ褒めた自分はズレてるのかも……?」
誰かが“あなたの声がいい”と感じたことそのものが、すでに価値のある経験だ。
だから、素直にこう返せばいい。
- 「そう言ってもらえると、すごく嬉しいです」
- 「ありがとうございます、緊張してたので安心しました」
- 「そう感じてもらえたなら、頑張って声出したかいがありました!」
感謝を返すことが、いちばん綺麗な受け取り方だ。
4. 自分では気づかない“魅力”が、声には宿る
自分の声を好きな人は、案外少ない。
でも、他人にとってはすごく心地いい声って、本当にたくさんある。
- トーンが落ち着いていて安心できる
- 感情が乗っていて共感しやすい
- 少し緊張してるのが逆に愛嬌になる
……そういうのは、本人が気づかない魅力の代表格だ。
だから、「自分では分からない良さ」を教えてくれた人の言葉は、信じていい。
● 最後に
ボイスセッションでは、声がすべてだ。
そして、その声を褒められたということは、あなたの“存在”そのものが、誰かにとって心地よかったということ。
だから、遠慮しないでいい。
照れてもいいけど、否定はしないで。
褒められたその瞬間を、ちゃんと嬉しい気持ちとして受け取って、
「ありがとう」と返してあげてください。
それが、きっとあなたの声を褒めてくれた人にとっても、いちばん嬉しい反応になるから。
最終更新日:2025年5月8日